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大学の先生にならなかった理由


1月25日

ある所に1人の学生がいました。
その学生は大学院に通っていて、
金銭的に常にギリギリの状況でした。


住んでいるアパートの家賃は常に滞納状態。
電気や水道代も止められる寸前。
月末に近くなると、督促の電話がかかってきて、
常に胃がキリキリと痛むような状態でした。


さらに、大学院の学費が年間50万円くらい必要でしたが、
当然、生活だけで精一杯だったので、
支払えるはずもなく、学費はずっと滞納していました。


そんな大学院の卒業が1年後に控えたある日、
彼は教授に呼び出され他のです。


教授
「君の学費が未納だと、事務から連絡があったよ。
 このままだと、退学になるから至急学費を払いなさい。」


彼は目の前が真っ青になりました。
もちろん心の奥底で、
「いつかは学費を払わないといけない」
と嫌というほど認識はしていました。


しかし、日々の生活で精一杯だし、
大学院で研究成果を出さなければ、
この先のキャリアは無い。


そんなプレッシャーに押しつぶされそうになり、
一時期は精神的に病みかけたこともありました。


それでも彼は、
「大学の先生になれば
 収入も地位も得られる!」
と信じて日々研究に励んでいました。


そんなある日、大学の研究室のポストに、
教授の給与明細が入っていたことがありました。


当然封はされていたのですが、
彼は周りに誰もいないことを確認すると、
蛍光灯の明かりに給与明細を、
そっと照らして見ました。


そうすると、厳重に封がしてある給与明細が、
中身が透けて見えてしまいました。


そこに書かれていた支給額は
いくらだったでしょうか。


当時大学の教授は、年収2000万円もらえると、
学生の間では噂になっていました。


しかし、その実態は謎に包まれていて、
教授に直接聞くわけにもいかないので、
あくまで想像するだけでした。


しかし目の前には教授の生の給与明細がある。
あの先生は一体いくら貰っているんだろう。


教授になることを夢見る彼の期待を、
封筒から透けた数字は大きく裏切るものでした。


具体的な数字は避けますが、
「これなら普通に会社に就職したほうがいい」
と一瞬で判断できる数字でした。


日々研究に没頭して、狭き門を通って、
そしてようやく天下の教授になっても、
これしか収入を得られないのか・・・


彼は大きな失意とともに、
将来のことを憂いてしまいました。


結論から言いますと、
彼はこの半年後には、教授になる夢を捨てて、
全く別の道に進む決意をします。


その話は、また明日お話ししようかと思います。

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