NikonのAiレンズの見分け方

NikonのAiレンズの見分け方

ニコンのMFレンズである、Aiシリーズのレンズの見分け方について、
ご説明いたします。

まず、ニコンのMF(マニュアルフォーカス)レンズには、
大きく分けて以下の3種類があります。

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■非Aiレンズ
ニコンのFマウントの中では最も古いタイプで、
後に出たAi方式に対応していない。
このタイプのレンズは基本的にデジタル一眼レフでは
使用できない。(物理的に取付不可)なので、
レンズの相場もAi対応レンズに比べると安い事が多い。

ただし、本体側にAi作動のためのピンが付いていない、
D5000シリーズやD3000シリーズなどでは、
装着が可能になります。

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■Aiレンズ
Ai方式(Automatic Maximum Aperture Indexing)という方式に対応したレンズ。
カメラのボディに、開放(数字が最少)のF値を伝える事が出来るようになった。
Ai方式に対応したレンズは、最新のデジタル一眼レフでも基本的に使用可能。(もちろんマニュアルフォーカスです。)

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■Ai-sレンズ
Aiレンズの小改良を行ったシリーズ。
カメラボディから絞りを制御する際の動き等が改善されている。
相場は一般的にAiレンズよりは少し高めな事が多い。

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というわけで、これらのレンズの違いによって、
相場も異なってくるので、これら3種類の違いを
見分けられないといけませんね。

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今回は、実際のレンズの写真で比較いたしますね。

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■非Aiレンズ

ai_1

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ai_2

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非Aiレンズの場合は、レンズ横側の絞り値の表示が、
1列しかありません。AiやAi-sは2列表記があるので、
最も簡単に識別出来るポイントですね。

また、マウント側を見てみますと、マウントの縁の部分に
突起がなく、滑らかな状態となっています。

レンズの爪に関しても、切り欠きが1箇所のみとなっています。

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■Aiレンズ

ai_3

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ai_4

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次にAiレンズです。
Aiレンズは横側の絞り表記が、2列になっています。
更に、マウントの周辺部には突起が有ります。
(この部分で開放絞り値をボディに伝達しています。)
また爪の部分に注目すると、切り欠きが真ん中に有るのは
非Aiと共通ですが、切り欠きの両側に穴が空いています。

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■Ai改レンズ

Aiレンズが登場した時に、ニコンは従来の非Aiレンズを、
Aiレンズ相当に改造するサービスを行っていました。

Ai改レンズについては、Aiレンズと相場は基本的に変わらないです。
また、最初からAiだったレンズとAi改レンズとの違いについては、
カメラ店でも区別していなかったりするので、
そこまで気にする必要は無いでしょう。

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ai_5

ai_6

純正AiとAi改の見分け方ですが、
マウント側の爪の反対側の中央寄りの黒い部分に、
突起が有るか無いかで見分けが出来ます。

純正Aiはこの部分に突起が有りますが、
Ai改の場合は、突起が有りません。

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■Ai-sレンズ

ai_7

ai_8

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最後にAi-sレンズについてです。

Aiレンズとの見分け方ですが、側面のマウントよりの絞り値表記のうち、
最大F値(写真ではf/22)の表示がオレンジ色になっています。
マウント側では、凹みが付いているのがAi-sレンズです。

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これら3つの違いについては、ニコンMFレンズの基本ですので、
是非見分けが付くようにしてください。