何気なく、ニュース番組を斜め観しながら、
パソコンで広告マネージャと格闘していました。
すると、テレビで消費税増税の特集が始まりました。
いつの間にか、10月に消費税が増税するのが、
確定になっていましたが、国の決定には
どう頑張っても逆らえないので、仕方ないですね。
弊社では、輸出も輸入もやっていますが、
国内の売上の方が多いので、増税の影響はまぁ有りますね。
仕方ないことです。
それはさておき、
消費税増税特集のニュース番組で、
該当インタビューをやってたんです。
そして、とある女性が、
「増税前に、駆け込みでハワイ旅行に行ってきました！！」
とドヤ顔で言っていました。
それを聞いた瞬間、猛烈な違和感を感じて、
思わず、パソコンから目を反らし、
テレビに視線を移しました。
しかし、ハワイ旅行の女性は一瞬でテレビから消えていて、
他のサラリーマンが、
「給料が上がらないのに増税は生活が苦しくなりますね。」
と良くある感じのコメントをしていました。
「消費税増税前の駆け込みでハワイに行く」
この何処がおかしいのでしょうか？
確かに海外旅行は、お金がかかるので、
消費税が高くなる前に行ってしまうというのは、
消費者心理としては真っ当なものです。
例えば、クルマを買うとか、
家を買うとかは、金額が大きいので、
2%の違いというのは大きいですよね。
しかし！
実は家を買うときって、
普通は家と土地を同時に買いますが、
土地を買うときには消費税はかかりません。
土地は消費されるものではないからです。
国税庁によれば、
「消費税の課税の対象は、国内において事業者が
事業として対価を得て行う資産の譲渡等と輸入取引です。」
と書いてあります。
冒頭のハワイ旅行の件については、
この国税庁の説明には、当てはまらないですよね。
だってハワイは海外ですから。
もちろん、旅行会社の手数料には、
消費税がかかりますが、
ここを明確にしてしまうと、
旅行会社の利益が旅行者にバレてしまうので、
請求書に消費税がいくらとは書いてありません。
というわけで、
増税前に駆け込みでハワイ旅行ってのは、
直接的に増税とは関係ないことなんですね。
これが強烈な違和感の正体でした。
もちろん、消費税が上がったら、
生活が苦しくなって、ハワイ旅行なんて行けなくなるので、
今のうちに行っておこうという考えはあるかもしれません。
まぁでも消費税の影響よりも、
海外旅行はシーズンの料金変動の方がよっぽど大きいですよね。
普段何気なく払っている消費税も、
こうして課税の原則から考えてみると、
また違ったものが見えてくるので面白いです。