「安くすれば売れるだろう」

「安くすれば売れるだろう」

おとといお話しした話の続きです。
[外注さんに学んだ、超重要な●●●]https://aihaland.com/ml/2996


今日は結論から先に言いますが、
「重要な●●●」とは商品の価格設定です。
(字数違うじゃんというツッコミは無しね)


私たちは、インターネット上で物を販売して、
売上をあげているわけです。
この売上を左右する超重要な要素に、
商品の価格設定があります。


一方で、商品には「適正な価格」が存在します。
「適正な価格」を大きく外してしまうと、
商品がまったく売れないという事態に陥ってしまいます。


誰でもイメージできるのは、
商品価格が高すぎるケースですね。
適正な価格よりも値段が高かったら、
誰も商品を買わないというのは、
小学生でも分かることだと思います。


一方で「商品の価格が安すぎる」というのも、
これは大きな問題なのです。


普通に考えたら、
「安ければ安いほどお得なので、
 バンバン売れていく」
と思うわけじゃないですか。


しかしここに大きな落とし穴があります。
心理学でも言われていますことなのですが、
人は商品の価格を見たときに、その価格が大幅に安すぎると、
とたんに価値を見出さなくなってしまうのです。


つまり相場を無視して、
極端に安い価格をつけてしまうと、
「この商品何か問題があるんだな」と考えてしまって、
相場通りの値段がついている他の商品にしようとなるのです。


なぜ今回「価格設定が大事」だということに、
外注さんから気づかされたかと言いますと、
今回私が依頼した仕事は、
「およそ1時間ぐらいの動画のテロップ入れ」です。


この作業を外注さんに頼むと、だいたいの相場感覚として、
「1分100円から200円ぐらいの価格帯」になります。
つまり1時間で5000円から6000円くらいですね。


なので私も大体それぐらいを想定していたのですが、
今回見積もりを出してくれた方の中には、
1000円とか1500円という価格を提示してきた人がいるんです。


相場が5000円のところで1000円という価格は極端に安すぎます。
相場の1/5以下の価格を提示する人が、
果たして良い仕事をしてくれるでしょうか?
私の経験上なかなか難しいのではないかと考えます。


きっちりと仕事をこなしてるくれる可能性もゼロではないのですが、
自分の中の相場観や経験に照らし合わせると、
その確率はおそらく0.1%以下だと思います。


もし優秀な外注さんだったら、前半でお話したとおり、
相場から大きくハズレた安い価格帯はつけないはずですしね。


どんなビジネスにおいても、
商品の価額を設定することがあると思います。


しかし「安くすれば売れるだろう」という考え方は、
基本的には間違いです。


しかし多くの人が、ここに気付かずに、
不当に安値で商品を販売し、
薄利多売な状態に陥ってしまっています。


追伸:
こんな感じで、偉そうに言っている私ですが、
5年前からやっている「新規購入者が減ってきたサービス」を、
「29800円から4980円に値下げしようか」
なんて考えていたので、
危うくこの罠に陥ってしまうところでした。
危ない危ない…