大学の先生にならなかった理由

大学の先生にならなかった理由

ある所に1人の学生がいました。
その学生は大学院に通っていて、
金銭的に常にギリギリの状況でした。


大学院の学費は年間50万円くらい必要なのですが、
当時は自分の生活で精一杯で、
学費はずっと滞納していました。


それでも彼は、
「大学の先生になれば
 収入も地位も得られる!」
と信じて日々研究に励んでいました。


そんなある日、大学の研究室のポストに、
教授の給与明細が入っていたことがありました。


当然封はされていたのですが、
彼は周りに誰もいないことを確認すると、
蛍光灯の明かりに給与明細を、
そっと照らして見ました。


そうすると、厳重に封がしてある給与明細が、
中身が透けて見えてしまいました。


そこに書かれていた支給額は
いくらだったでしょうか。


当時大学の教授は、年収2000万円もらえると、
学生の間では噂になっていました。


しかし、その実態は謎に包まれていて、
教授に直接聞くわけにもいかないので、
あくまで想像するだけでした。


しかし目の前には教授の生の給与明細がある。
あの先生は一体いくら貰っているんだろう。


教授になることを夢見る彼の期待を、
封筒から透けた数字は大きく裏切るものでした。


具体的な数字は避けますが、
「これなら普通に会社に就職したほうがいい」
と一瞬で判断できる数字でした。


日々研究に没頭して、狭き門を通って、
そしてようやく天下の教授になっても、
これしか収入を得られないのか・・・


彼は大きな失意とともに、
将来のことを憂いてしまいました。


結論から言いますと、
彼はこの半年後には、教授になる夢を捨てて、
全く別の道に進む決意をします。


その話は、また明日お話ししようかと思います。


ある日、自分の教授の給与明細を
たまたま見つけてしまい、
その支給額を見て愕然としてしまい、
大学の教授になるモチベーションが、
ガクッと下がってしまいました。



しかし教授になる夢を諦めたからと言って、
大学院の学費は払わなければならない事に、
決して変わりはありません。


大学院中退という選択肢も、
頭をよぎりましたが、
ここで大学院を中退してしまっては、
これまでやってきたことは全て無駄に・・・
となんとか思いとどまりました。


とはいえ50万円の学費を捻出するには、
到底アルバイトでは追いつきませんし、
そもそも日々の研究活動が忙しく、
アルバイトするような時間もなかなか取れません。



困ってしまった彼は、
「インターネットを使った物販ビジネス」
が個人でも取り組めるということを知りました。


最初に知ったきっかけは、明確に覚えていませんが、
確か、英語学習のためのメルマガで、
号外広告が流れていたと記憶しています。


当時は1ドル80円という、
非常に円高の時代だったので、
海外から商品を輸入してくる、
「輸入ビジネス」が流行っていました。



当時の私はまだ物販に関して完全に初心者だったので、
海外から輸入して国内で販売するというのが、
すごく新鮮でしたし、実際に売れていと、
ものすごく嬉しかったです。


それからしばらくは、
物販ビジネスに夢中になり、
気が付いたら物販での収入は、
月に100万円を超えていました。



あれ?大学院の研究は?と思うかもしれませんが、
一応研究もそれなりにやったので、
晴れて博士課程を修了することも出来ました。


大学院を修了し、会社も設立し、
本格的に物販ビジネスを実践していくと、
2年目には年商1億円を超えることが出来ました。


そこから物流の仕組み作りや、
販売管理のシステム開発、
出品のツールの作成など、
どんどん仕組み化を取り入れていきました。



今では、輸出でも輸入でも国内仕入れでも、
どんな物販ビジネスでも、
対応できるようになっています。



ただ、一点だけずーっとこの10年近くの間、
変わっていない点があります。
そして、ここを変えなかったからこそ、
私はずーっと物販で稼ぎ続けることが、
出来ているのです。




今日は物販ビジネスを10年近く実践してきて、
一つだけ変えなかったこと、
いわゆるポリシーについて解説をしていきたいと思います。


昨日のメルマガで、
「10年変えなかったポリシーは何でしょうか?」
とクイズ形式で問いかけました。


そしたら、何人かご返信をいただきました。
ありがとうございました。
驚いたのは、意外と正解率が高く、
メルマガ読者様のリテラシーの高さに嬉しく思います。


私の普段の活動を知っている方なら、
答えはすぐにわかったかと思います。


私が物販ビジネスで、
10年近く稼ぎ続けることができている唯一の理由です。
それが「中古品やアンティーク品」を
中心に取り扱っているということです。


10年前も今も変わらないのは、
個人が小資本で物販で稼いでいくには、
中古品やアンティークを取り扱うのが鉄板です。


しかし、皆さん口を揃えていうのが、
「中古品とかアンティーク品は、
 なんか難しそう出し面倒くさそう」
こんなイメージが非常に強いようです。


実際私自身も10年前に初めて物販に取り組んだ時は、
やっぱり中古品とかは扱わずに、
普通に新品の商品を海外から輸入して、
日本国内で販売をしていました。


しかしやっぱり新品の商品となると、
誰が売っても同じ何ですよね。


例えばダイソンの掃除機を買うときのことを、
想像してみて下さい。


新品の掃除機を買う場合は、
誰から買っても同じなので、
値段が安い所から買いたいと思うでしょう。


そして、もし値段が安くても、
聞いたこともないような業者から買うのは、
本当に商品が届くのかどうかとか、
もし壊れた時どうするのかみたいな、
不安をあなたは感じるでしょう。


そうなると、普通にヨドバシカメラとか、
ヤマダ電機とかジャパネットたかたみたいなところで、
誰もが購入することになるでしょう。


つまり、新品の物販では、
大企業に関しては、価格でも対抗できないし、
顧客からの信用性でも対抗できない。
どう考えても無理ゲーな訳です。


よっぽどオリジナリティのある商品を、
自社で開発して売ることができれば別ですが、
誰でもどこでも買えるようなものでは、
個人が戦っていくことはできません。



個人とか私みたいに小さな会社が、
物販でずっと稼いで生き残っていくためには、
中古品やアンティーク品を取り扱うのが、
鉄板であると断言します。


私はこの10年間の間、
この忠告を聞かずに、消えていった人を、
何十人も見てきましたからね・・・